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グラフィックボードの基礎知識。型番の読み方や選び方まで簡単初心者講座

今回は初心者でもわかるグラフィックボードの基礎知識について紹介します。

グラフィックボードの基礎知識

グラフィックボードとは

グラフィックボードとは、Graphics Processing Unit (GPU) 画像処理用演算プロセッサといい、主に3Dゲームや3Dグラフィックデザインなどの描画をする際に必要な計算処理を受け持つ半導体チップのことです。
簡単に言うとディスプレイに3D画像(映像)を綺麗に映し出すための部品のことです。

グラフィックボードの呼び方

グラフィックボードには、いろいろな呼び方があります。

  • グラフィックボード(グラボ)
  • グラフィックカード
  • グラフィックスカード
  • グラフィックスボード
  • ビデオボード

いろいろな呼び方がありますが、よくグラボと呼ばれます。

グラフィックボードでよく使われる用語

以下の用語は、グラフィックボードを扱う時によく出てくるので覚えておくと便利です。

NVIDIA Corporation(エヌビディアコーポレーション)

NVIDIAとはGeforce(ジーフォース)シリーズのグラフィックボードを開発する半導体メーカー。

AMD (エイ・エム・ディ)

AMDとはRADEON(レイディオン)シリーズのグラフィックボードやRyzenなどのCPUを開発する半導体メーカー。 AMDに回収される前は、ATI Technologiesというカナダの会社が開発をしていた。(2006年)

基本的にグラフィックボードは、この2社が開発しています。

PCI Express

PCI Expressとは、デスクトップパソコンの機能拡張のための接続規格です。 現在のグラフィックカードはマザーボードのPCI Express 3.0×16スロットへ差し込みます。

タイプ (規格) 互換性/形状
PCI Express x16 PCI Express x16 / x4 / x1のボードが接続できます。
PCI Express x4 PCI Express / x4 / x1のボードが接続できます。
PCI Express x1 PCI Express x1のボードが接続できます。

Microsoft DirectX (ダイレクトエックス)

マイクロソフトが開発したゲーム・マルチメディア処理用のAPIの集合です。 Windows OSでゲームや音楽、映像などマルチメディア関連の処理をより高速に快適に使用できるようにWindowsに組み込まれているもの。

OSバージョン DirectXバージョン
Windows XP DirectX 9.0
Windows Vista DirectX 10.0
(SP1以降は10.1、SP2以降は11.0にアップデート可能)
Windows 7 DirectX 11.0
Windows 10 DirectX 12.0

SLIとCrossFire

グラフィックボードを2枚搭載することです。 NVIDIAはSLI、AMDはCrossFireと呼んでいます。

グラフィックボードのメリット・デメリット

次にグラフィックボードのメリット・デメリットについて紹介します。

メリット

  • 3Dゲームにおいて、リアルタイム処理が可能となり、高画質なグラフィックになる。
  • CPUが処理していた描画処理がグラフィックチップに移行されるためCPU負荷が下がる
  • 動画再生支援機能により、性能の低いCPUでもDVDなどの動画再生が可能になる。

デメリット

  • 消費電力が大きいグラフィックボードの場合、電源ユニットの交換が必要になる。
  • グラフィックボードによっては、他のスロットと干渉してしまう可能性がある。
  • 消費電力の大きいものは、発熱も大きいので熱対策が必要になる場合がある。

グラフィックボード 型番の読み方

グラフィックボードの型番が読めると、どのくらいの性能なのかがわかり、とても便利です。

NVIDIA GeForceの型番

GeForce 型番(ナンバリング)の見方
GTX シリーズ内グレード(用途) GTX > GTS > GT > GS 左に行くほ性能が良くなる *1 GTX:ゲーム用高性能GPUシリーズ GT:動画再生
10 シリーズ(世代) 10 – 1 数字が大きいほど新機種 最新世代:1000番台 過去モデル:900,800,700~
80 シリーズ内の相対性能 95 – 05 同シリーズなら数が大きいほど高性能 ウルトラハイエンド:80 ハイエンド:70
ミドルレンジ:60 エントリーモデル:50
Ti 同型番中の相対性能 Ti > 無印 「Ti」が付くと速くなる Ti版:グレードを超えることはない程度のパワーアップ

*1 GTXの上にTITANシリーズがある。

AMD Radeonの型番

Radeon 型番(ナンバリング)の見方
R シリーズの世代 R > HD > X > 無印 左に行くほど速くなる 最新世代:Rシリーズ 過去世代:HDシリーズ
9 シリーズ内のグレード X > 9 > 7 数字が大きいほど速くなる RX > R9 > R7
3 シリーズ(世代) Vega > 5 – 1 数が大きいほど新機種 RX Vega > RX 500 > RX 400
90 シリーズ内の相対性能 90 – 10 同シリーズなら数が大きいほど高性能 10刻みでナンバリング *1
X 同型番中の相対性能 X > 無印 「X」が付くと速くなる 「X」モデルは性能強化版

*1 世代によって90番台が存在せず、80番台が最上位であるなど、はっきりした区分けがないので注意しましょう。

RADEONの型番ルールは例外あるので、型番だけで判断するのは難しい面があります。

選ぶときに注意すること

グラフィックボードを選ぶときには次のことに注意しましょう

電源容量が足りているか

高性能なグラフィックボードでは、消費電力が大きいものもあるので電源容量が足りているか確認しましょう。 電源容量が足りない場合、電源の買い替えが必要になります。

補助電源の有無

先ほどお話ししたように高性能なグラフィックボードは消費電力が大きいです。 消費電力が大きいものでは、補助電源が必要になります。電源にはこの補助電源のケーブルがないものもあります。 ケーブルない場合は、こちらも電源を買い替える必要があります。
別途でケーブルのみを購入すれば取り付けられる電源もあります。

PCケースに入る大きさか

グラフィックボードは、大きいサイズのものもあるので、PCケースに入るか確認する必要があります。 またマザーボードによってはPCI Expressを2つ分(重なって使えなくなる)取ってしまったり、CPUファンに当たってしまったりしてしまいます。
他のパーツとの干渉に注意してください。

ディスプレイ端子があっているか

ディスプレイ端子には、以下のようなものがります。

  • VGA端子
  • DVI端子(Digital Visual Interface)
  • HDMI端子(High Definition Multimedia Interface)
  • Display Port端子

グラボの仕様表に書かれているディスプレイ端子を確認して目的に合ったグラフィックボードを選びましょう。

まとめ

今回は、グラフィックボードの基礎知識について紹介しました。
グラフィックボードは、いろいろな種類や単語があります。
購入時には、スペックや現在のパソコンの状況を見て目的に合ったものを選べるようにしましょう。